【物流のお仕事】わかりやすい、フォークリフトのお仕事解説!②

2018.04.05掲載
物流のお仕事関連

物流業界ではなくてはならない、荷物を運搬する役目を担うもの、それがフォークリフトです。倉庫内でお仕事したことがある方なら必ず1度は目にしたことがあるでしょう。そんなフォークリフトについて解説していきます。

【フォークリフトとは?】

フォークリフトとは、油圧を利用して昇降および傾斜ができる、荷役自動車です。フォークリフトは自走ができる車体の前方につめ(=フォーク)があり、つめを荷物の下部やパレットに差し込んで、持ち上げて運搬します。持ち上げる動作以外にも、角度を調整して傾けることも可能です。短距離での荷役運搬を主な目的としているため、最高速度は低いです。リーチリフトで11km/h程度、カウンターバランス式では小型なフォークリフトで 20km/h 程度以下、最大荷重が10tを超えるような大型のフォークリフトでも 35km/h 程度以下の機種が多いです。ブレーキをかけたときの慣性によって荷物が前方へ転落する可能性があるので、荷物を積んでいる際の走行は後退走行のほうが安全です。

【フォークリフトには種類がある】

カウンターバランス式フォークリフト

カウンターバランス式フォークリフトは座りながら操作をするタイプとなります。通称「カウンター」と呼ばれており、この形のものが 一番多く使われています。カウンターフォークリフトは、荷物を持ち上げる際に前方に重心がかかり転倒してしまわないように、後ろに重りを付けています。このように反対(=カウンター)で均衡(=バランス)を取っていることからカウンターバランス式フォークリフトという名称になりました。
運転は車と同じ感覚で、ハンドルを回して行います。ただし、ハンドルを切った際に動くのは前輪ではなく後輪なので、そこは慣れが必要でしょう。カウンターバランス式の長所は、リーチ式より安定性があり、車体の強度が高いです。また、走行速度とフォークの上昇速度も速いため作業効率と安全性が高いのが特徴です。反面、リーチ式フォークリフトに比べて車体の寸法が大きいため、回転半径が大きくなり、狭い場所での作業には向きません。広い場所で大きな荷物を運ぶことに優れています。

リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは、立ちながら操作をするタイプとなります。止まったままでもフォーク(つめ)を前後に動かすことができるために、リーチ(=手を伸ばす、目的地に達する)式フォークリフトという名称になりました。荷物を積んでいないときも積んでいる時も、フォークを引き込んで走り、最小回転半径が小さいため、狭い場所での作業に向いています。またバッテリー式のため排気ガスが出ないので、室内での作業の場合リーチが使われることが多いです。短所としては、カウンターバランス式よりも車体が小さく重心が高いため車体が安定せず、荷物を高く持ち上げた場合に大きく揺れるので、転倒しやすいです。また、路面が濡れていたり凹凸が有ると走行性能が低下します。水平な床面以外での走行は困難です。狭い室内で荷物を運ぶことに優れています。
 

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 【フォークリフトを操作するために必要な資格】

フォークリフトを操作するには、必ず資格を取らなければならないと労働安全衛生法で決められています。最大積載荷重1トン以上の荷役運転する場合には「フォークリフト運転技能講習」を取得し、1トン未満の場合は、事業者のおこなう「フォークリフト運転特別教育」、または「フォークリフト運転技能講習」の受講が義務付けられています。

【労働災害】

便利なフォークリフトですが、労働災害も起きています。フォークリフトに関連した労働災害は平成28年度の調べでは1,977件、38人の方が命を落としています。事故原因は「はさまれ・巻き込まれ」の41%が最も多く、「激突され」(25%)、「墜落・転落」(12%)が続いています。(平成28年度 厚生労働省調べ)
スピードを遅くし、どんなに前方に気を付けて走行していても、形状的に爪が出ていたり、重量があるため、歩行している人に少しでも当たってしまうとそれだけで相当な衝撃になってしまいます。つまり、運転手自身が気を付けること以外にも、一緒に働く現場の方も周囲に気を使って生活せねばならないのです。
 

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