【接客のお仕事】わかりやすい、ゴルフ場のお仕事解説!

2019.12.12掲載
接客のお仕事関連

『ゴルフは紳士のスポーツ』多くの方がそう答えます。イギリス発祥のスポーツであるゴルフと聞くと「会社の接待」「難しそう」「バブル感がある」「お金持ちのスポーツ」というイメージを皆さんはお持ちではないですか?実際はそんなこと、まったくありません。ゴルフは年齢・性別に関係なくできるスポーツです。ルールもシンプルです、各コースを少ない打数でクリアできるかをみんなで競います。親子や夫婦またはカップル同士など、みんなで一緒に楽しめるのが最大の魅力です。そんな、競技の場を提供するゴルフ場とゴルフ場スタッフの方たちの役割はどういったものがあるのか?そんなゴルフ業界を支えるゴルフ場や、そこで働くスタッフにスポットライトを当てました。

【ゴルフ場とは】

読んで字のごとくゴルフをプレーする場所です。一般的に全18ホール以上で構成されており、各ホールに打数が設定されており、誰よりも少ない打数でクリアするかを競うスポーツを行う場所です。各ゴルフ場にホールの形がちがい、レジャー用の比較的難易度の低めのところもあれば、プロも舌を巻くほど難易度の高いホールまで様々です。また、一連のゴルフをプレーするホールの他に、通称「打ちっぱなし」と呼ばれる練習場用のラウンドはせずボールをひたすら打てる施設があります。ゴルフ場を建設するためには広大な敷地が必要で、植樹した樹木などを維持するために、大量の水や病害虫の駆除に農薬を散布します。また、クラブハウスでの接客や運営するには多くの人員が必要です。

【ゴルフ場スタッフとは】

ゴルフ場を運営・保守・管理する人たちです。接客からコースの管理、企画に営業、レストランの調理師まで多岐にわたります。主な部門は運営、フロント、キャディマスター室、コース管理人、営業、販売、レストランなどがあります。

【各役職の業務内容】

・支配人

ゴルフ場全体の統括者で、全体の決済権を持ちます。主にお客さんの対応の他、各事務業務も行います。コミュニケーション能力はもちろん全体を見る広い視野も必要です。支配人を目指すにはゴルフ業界で下積み業務から出世していく場合と、銀行など経営の勉強・経験を積んだのち就任するパターンの2種類があります。

・受付・フロント

お客さんの出迎えや見送り、電話対応業務が中心です。お客さんの対応が少なくなる昼間の時間は他部署の応援や手伝いで、事務仕事を行うことも多く、仕事の性質上、接客スキルや簿記などの事務資格があると好ましいです。

・キャディ

ゴルフ場業務で最も長い時間お客さんと接する仕事です。主にお客さんと一緒にコースを回って距離のアドバイスやプレーの進行をサポート、ケガや体調不良などのトラブル対応など多岐にわたります。その他にカートの手配や運転、お客さんのゴルフバッグを運ぶなどポーターを兼任する場合もあります。

・キャディマスター室

上記で記述したキャディを統括する部署です。主にホールが他のお客さん同士で重複したりしないよう、スタートの時間やゴルフ場全体のプレー進行を管理します。安全確保のためにコース管理部門と連携してホール全体の巡回や転向のチェックも行います。また、スコアカードやマーカー、カートの他にキャディの勤怠などもここで管理します。プレー中の事故や体調不良のトラブル時はキャディとも連携して対応を行います。

・コース管理者(グリーンキーパー)

ゴルフ場全体のホールや景観を管理している部署。そういった意味でも最も重要な役職です。主に芝の質・コンディションの管理や農薬散布などスケジュール管理を行います。

・調理師

レストランで調理を担当するスタッフです。ゴルフ場はホールを回ることも楽しみです、レストランの料理を売りにしているところもあるため、レストランはゴルフ場のもう一つの顔と言えます。

・営業

ゴルフ場で行う様々なイベント・コンペのような企画の立案、広告を出す部署です。また、会員制のゴルフ場の場合は既存の会員管理も行っています。営業のもう一つの役割としてお客さんとのコミュニケーションを通じてアフターフォローや要望の吸い上げを行い次回のイベントに反映することも重要です。

・事務

ゴルフ場の事務・人事などを管理する部門です。売り上げや支払いのみならず、ゴルフ場全体の書類仕事を一手に引き受けています。ゴルフ場全体を支えている重要な屋台骨といえる部署です。

・販売

ゴルフ場のショップ運営を行う部門です。主にボールなどの消耗品やウェア等、ゴルフ用品やお土産の販売や仕入れ、在庫管理です。中にはサービスでウェアのコーディネートを行うところもあります。

【ゴルフ場の勤務環境】

ゴルフは通常18ホールも回るため、とても時間のかかるスポーツです。人数にもよりますが、進行がスムーズに行ったとしても休憩抜きで5時間以上かかります。トラブルが発生することもあります、不慣れな初心者が参加すると、どうしてもプレー時間が伸びてしまいます。そのため、プレー開始時間は朝早いことが多い傾向があります。そのため、ゴルフ場スタッフはそれより早くお客さんを迎え入れる準備をする必要があるため朝が早いのです。

【ゴルフ場スタッフが必要とされるタイミングなど】

・娯楽・レジャー施設として

ゴルフ場はそれ単体だけではなく、リゾート地のホテルと併設されていることもあります。プレーだけでなく、満開の桜や燃えるような紅葉など季節により風景の変化を間近で見ることができて自然や景色を楽しみたい方へもおすすめの場所です。

・スポーツ競技の舞台

ゴルフがスポーツである以上、定期的にプロもアマチュアも大会を開催し、そのイベントにゴルフ場が使用されます。また、ゴルフ場の設計やデザインは様々です。レジャーや初心者向けの難易度が易しいところもあれば、プロプレーヤーも舌を巻くほどの高い難易度の場所もあります。そして、プロもアマチュアの大会どちらも、一般の方が見学できる場所も多く、そのプレーを近くで観戦できます。
 

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【ゴルフ場スタッフの給料】

当然、勤務するゴルフ場や役職によって違いがあります。一般的に支配人の月給は20万円前後にインセンティブが加わることが多いそうです。続いてフロントが月給25万円前後と一般企業と変わりません。キャディも調理師も経験によりますが25万円前後が多いようです。マスター室のアルバイト・パートの時給は1,000円前後、正規社員で23万円前後です。最後にコース管理人は月給18万円から30万円前後とスキルや経験、知識が必要な技術職のため、人により幅があります。

【ゴルフ場スタッフが持っているとよい資格】

・普通自動車第一種免許

ゴルフ場の多くは施設の性質上、市街地から遠く離れたところに造られます。そのため自動車など通勤手段が必要です。

・芝草管理技術者

主にコース管理者に必要とされる資格です。ゴルフ場の他にスポーツ施設、公園、道路などの芝生の維持管理に携わる人を対象に、芝生について維持管理だけでなく様々な知識・技術を取得したことを証明する資格です。試験では土壌や薬品など大学の農学部レベルの知識がテストされます。1級から3級まであり、2級以上は現場責任者として必要な労務・予算管理能力なども勉強します。コース管理者として必要なマネジメント能力を身につける必要があります。

・日商簿記

ゴルフ場では主に経理や支配人など事務業務に携わるスタッフが取得します。他業種で仕事に就く際に有利な資格で1級から3級まであります。受験資格が必要ないため、いきなり1級から受けることも可能です。

・調理師

レストランの調理業務に就くスタッフが必要な資格です。実は調理をするだけなら別に資格は必須ではありませんが、公衆衛生・食品衛生に栄養学、各国の食文化など調理師に必要な知識について学んだ証明となります。ゴルフ場に限らず飲食関係に就職する際は有利な資格であることは間違いありません。

・販売士

ゴルフ場内のショップや売店のスタッフが取得すると好ましい資格です。一言で言うと「販売のプロフェッショナル」である証明です。この資格は、大量にある商品の情報を活かし、お客さんに配慮した接客技術と商品開発や仕入れ、物流などを効率よく行う知識を勉強します。アパレルや量販店など他の接客・販売業務に就く時にも有利です。

【ゴルフ場スタッフに向いている人】

・早起きが苦にならない人

ゴルフ場の仕事は早朝が基本です。そのため、朝に強いことが望ましいです。しかし、朝が早いと言う事は仕事終わりも早いので、午後からの時間を有効に活用しやすくプライベートを充実したい人にはおすすめです。

・コミュニケーション能力がある人

特に、支配人やフロント、営業職は必須です。ゴルフ場の仕事はサービス業です。お客さんの対応だけでなく、職場の方たちと円滑な業務を進める上でも最低限必要です。

・体を動かすことが好きな人

ゴルフ場の敷地はとにかく広く、特にコース管理者やキャディの方は一日の移動量が多いです。そのため、体力に自身があり、身体を動かすことが好きな方は向いています。

・ゴルフが好きな人

これは人によって判断が変わります。他のことにも言えますが、たまに好きであり過ぎるために拘りが強くなりすぎる方がいます。度が過ぎると業務に悪影響が出ることもあるので、好きであっても人に押し付けないようにしましょう。

【未経験からゴルフ場スタッフを目指す方法】

専門職が多いため、未経験では難しいと思われるかもしれませんが、一般求人などを見ると未経験者可の募集も多いのが実情です。理由として広大な敷地を管理するため人手が必要なことも上げられますが、下積みから経験を積み、必要な資格をそろえるなど働きながらキャリアアップが可能だからです。

【採用されやすい志望動機】

各ゴルフ場に特色があります。志望する企業の情報はしっかり調べ把握し入社してから自分がどうなりたいか、どう貢献していきたいかを自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。ゴルフ場勤務は朝が早いのであなたは朝に強いことをしっかり伝えることも大切です。そして、コース管理人をはじめキャディの方は体力仕事になるため、体力・健康共に問題ないことが必要です。また、あなたが希望する役職により変わります。ゴルフ場の仕事は未経験の方は、なぜこの仕事を選択したのか、興味を持ったのかをしっかり答えられるように準備しておきましょう。支配人であれば、ゴルフ場全体の統括であり、売り上げ目標の設定から全体のチェック・マネジメントなどを行うため、それらの経験や知識があればしっかり主張することは重要です。フロントや販売ならばゴルフ未経験であっても、多くの人々と関わり、人と接する機会が好きで、今までの仕事で接客のスキルを身につけてきたことをアピールすると好印象になります。営業職の場合では上記の接客技術、経験の他に現在までの職歴から企画力や営業力を伝えれば好ましいと言えます。コース管理人は専門職であり、ゴルフ場で重要なポジションです。責任感が強く何事にも熱意を持って取り組み勉強する意思が大切です。

・ゴルフ場スタッフとして働く際に資格を取得する必要性

結論から言うと未経験からゴルフ場に入社するのであれば資格がなくても大丈夫です。普通自動車第一種免許は、先に述べていますがゴルフ場の多くは市街地から離れているため通勤手段として必須です。コース管理者であればゴルフ場の景観を維持するため、農薬の取扱い知識が必要です。芝草管理技術者の資格を取得しなければいけません。多くの経験を積み、各役職に経験と技術を身につけていくことでキャリアアップできます。

【まとめ】

・ゴルフは老若男女が楽しめるスポーツです。

・ゴルフ場の朝は早いです。

・各ゴルフ場に難易度は様々です。

・スポーツの大会だけでなく、レジャー施設としても利用されます。

・ゴルフ場の運営には様々な役職が必要です。

・ゴルフ場スタッフの給料は役職で変わります。

・キャリアアップするために資格が必要です。

いかがでしょうか?利用したことがない方からしたら遠い世界のようなゴルフ場。本来はレジャーやリゾート地として老若男女だれもが利用できる場所です。また、ゴルフ場は多くの人たちに支えられています。支配人やフロントのように直接お客さんを出迎える方からやプレーをサポートするキャディ、ホールの景観を守るコース管理人やお客さんへ食事と憩いの時間を提供するレストランスタッフなど…。ゴルフの競技に興味を持たれた人がいましたら、ゴルフ場に一回訪れてみてはいかがでしょう? そこには普段、味わえない素敵な時間と経験があなたを待っているかもしれません。
 

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