【事務のお仕事】夜勤事務ってどんなお仕事?作業内容や評判をまとめて解説!

2020.05.01掲載
事務のお仕事関連

事務のお仕事と言うと、一般的に日中だけのイメージが強いかも知れません。ところが意外なことに、夜間勤務の事務募集がさまざまな業種で存在していることをご存知だったでしょうか?企業サービスの24時間化に伴って、夜勤事務という仕事も増加してきました。コールセンター業務はその代表格と言えます。トラブルや問い合わせの電話窓口は、24時間対応で受け付けていることが多いですよね。その他にも、流通センターや工場、病院の受付窓口など、多岐にわたる業種が夜間でも昼間と同じように業務を続けています。
「同じように」と言っても、まったく同じわけではありません。働く時間帯が変われば、同じ事務でも大きく違う部分が出てきます。最大の違いは何といっても、時給が大幅にアップするというメリットですよね。給与面以外でも、夜勤の事務ならではの魅力がたくさんあります。今回は夜勤事務についてどんなメリットあるのか、仕事の内容はどんなものなのか、また夜勤を選ぶ上で注意するべき健康面のポイントなどを合わせてご紹介します。

【夜勤シフトがある事務の職場】

事務作業は、あらゆる業種で欠かすことのできない仕事です。24時間稼働している職場があるということは、夜間の事務作業も同時に必要だということです。では、どんな業種に夜勤事務があるのか、代表的なものを例にあげて見ていきましょう。

・24時間稼働の職場の例

1.流通センター
物流の拠点施設で、メーカーから配送されてきた商品を一旦入庫し、仕分けした商品を二次卸業者や小売業者などに配送しています。ネットショッピング需要の高まりに伴い、流通センター業界の求人数も増加の傾向にあります。
事務の仕事としては伝票処理やデータ入力、請求書発行のほかに電話・メール対応などがあります。夜間でも日勤の作業内容とほとんど違いがないと言えます。

2.工場
24時間製造ラインを止めることなく動かし続けている工場でも、流通センターと同様に夜間事務として書類の作成や処理、伝票の仕分けなどの仕事が発生します。

3.コールセンター
コールセンターによっては24時間体制で電話対応をしているため、夜勤のシフトがある業種も珍しくありません。事故やトラブルはいつ起こるか分かりませんから、夜間の電話オペレーターは不可欠です。夜間にかかってくる電話の件数は、昼間に比べると格段に少なくなりますが、緊急性の高い案件の割合が増えるため、緊張感をもって対応する必要があります。

◇24時間対応のコールセンター窓口の例
・ロードサービス
バッテリー上りやキー閉じ込みなどの急な車のトラブルへの問い合わせ

・クレジットカード会社
カードの紛失や盗難などの専用電話

・携帯電話会社
携帯電話の紛失や盗難の問い合わせ

・水回りトラブルのカスタマーサポート
トイレ・キッチンの水漏れやつまりなどの相談

・ガス漏れトラブル緊急時の連絡
ガス漏れなどのトラブル緊急対応の連絡窓口

・ホテルの電話対応
宿泊客への電話取次やホテルへの道案内など

・防犯、警備会社の電話応対業務
個人向けのホームセキュリティや法人向けの常駐警備に関する問い合わせ

・医療施設の夜間受付

総合病院の受付などでは、夜間でも窓口対応や電話対応、カルテの作成、会計入力といった事務の仕事があります。昼間に比べて受付件数はかなり減りますが、救急搬送や急な体調不良など命に係わる緊急性の高い案件がメインとなるため、緊張感は高いと言えるでしょう。

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【夜勤の事務で気をつけたいこと】

昼夜逆転の勤務シフトでは、健康面や安全面など、働くにあたっていくつか気をつけておきたいポイントがあります。

・深夜勤務は生体リズムに負担がかかる

人間の生体リズムは、もともと昼に行動し夜は眠るようにできています。夜間に働くお仕事ではどうしても昼夜逆転の生活になりますので、生体リズムが乱れてしまうことがあります。夜勤の途中に2時間程度の短い仮眠をとるのが望ましいですが、職場によっては難しいケースもあります。もしも、眠れないなどの症状が出たときは早めに職場や病院に相談することも大事です。深夜業に従事する労働者については、労働安全衛生法に基づき6か月以内ごとに1回の定期健康診断の実施が、会社に義務付けられています。

・質の良い睡眠で健康維持

夜勤が終わって帰宅しても、疲れているのになかなか寝付けないという人も多いかも知れません。そんな時は自宅の睡眠環境を改善してみましょう。

1.部屋を暗くする
外が明るいと眠れないという人は、遮光率の高いカーテンを使うといった方法が考えられます。

2.静かな環境をつくる
車の騒音やご近所の生活音などが気になる場合は、睡眠用の耳栓を使ってみるのも一つの解決策です。

3.体を動かして適度な疲労を
なかなか眠れないのは、体が疲れていないからも知れません。人間の体は疲労がたまると眠たくなるようになっていますが、デスクワークの夜勤では椅子に座りっぱなしで、体が疲れを感じていない場合もあります。ウォーキングなどの軽めの運動を試してみるのも良いでしょう。個人の体力によるので、無理は禁物です。

4.入浴で脳を睡眠モードに
ぬるめのお風呂に浸かる快眠法もあります。就寝90分前の入浴が脳を睡眠モードに持っていくとも言われています。シャワーだけで済ませがちですが、体を芯から温め、質の良い眠りのためにリラックスできる入浴タイムを設けてみてください。

5.入眠前はリラックス
睡眠の質を上げるにはストレスが大敵です。お気に入りのアロマやリラックス効果のある音楽などで、心と体の緊張をほぐしましょう。

・働き方改革で夜間の副業・兼業が拡大?

働き方改革を受けて、副業を認める職場が増えてきています。本業の昼間の仕事を続けながら副業するには、夜間勤務のシフトは自由度の高さで魅力となります。週に1日だけ、単発で空いている日のみの勤務など、かなりフレキシブルなスケジュールが可能になるのが嬉しいポイントです。しかし、体調の自己管理はより厳しくなります。無理をして体を壊してしまうと、両方の仕事に影響してしまいます。過度なダブルワークで体を壊すことのないように注意が必要です。仕事を掛け持ちすれば労働時間が長くなったり、身体への負担が増えたりする側面も出てくるでしょう。健康的な生活を意識し、自分にとって無理のない範囲のダブルワークが望ましいですね。

・女性の深夜労働の注意点

女性を深夜業に従事させる事業主は、敷地内の防犯灯整備などの安全確保に努めることが求められています。送迎バスの運行や防犯ベルの貸与を実施している職場もあります。また、セクシャルハラスメント防止の観点から、女性一人でのシフトを組まないといった運用を行っている企業も少なくありません。仮眠室やトイレを男女別に設置するなどの、適切な措置が努力義務として指導されています。

【夜勤事務の魅力とメリット】

時間帯がイレギュラーなことから、昼間勤務にはない魅力やメリットが夜勤のお仕事にはあります。

・高時給

一番の魅力はやはり高時給であること。労働基準法に定められている通り、午後10時から午前5時までの労働については、深夜労働手当として通常の時給の25%以上の割増賃金が支給されます。同じ業務内容でも、深夜帯なら高収入になるのが最大のメリットですね。

・短い勤務日数から応募できる

夜間のコールセンターや短期間のゲームのデバック業務など、1日から応募できるお仕事の選択肢が少なくないのも夜勤事務の特長のひとつです。リリース前のゲームに不具合がないか、きちんと動作しているかをチェックするデバックでは、趣味が仕事になってお給料まで貰えるのが嬉しいですね。もくもくと独りで取り組むのが好きな人にぴったりのお仕事です。人と話すことが好き、困っている人の役に立ちたいという人には、夜間のコールセンターなどが向いているかも知れません。

・日勤と違う職場環境

夜間シフトでは、ほとんどの職場で日勤に比べて働く人数がぐっと減ります。静かな環境で働きたい人や、大勢がひとつのフロアにいる職場が苦手な人にはもってこいの条件です。もくもくと自分のペースで業務に集中できるのは、ざわざわとした日勤の職場にはない魅力になりますね。お手洗いが少ないフロアの場合、日中だと順番待ちになることもありますが、夜間であればそんな心配は無用です。休憩室などもゆったりと使うことできます。

・電話の件数が少ない

特にコールセンターでは、単純に業務量だけで比べると、夜間は格段に受付件数が少なくなります。その分緊急性をもって電話をしてくるお客様が多いので、対応には緊張感を持ってあたりたいですね。

・混雑した通勤時間を避けられる

通勤時間がずれるので、混雑した通勤電車やバスに乗らなくて済みます。専用の送迎バスが利用できる場合もあり、通勤のストレスを軽減できるのは魅力ではないでしょうか。

・昼間に自由な時間を使える

平日の昼間は、美容室やレジャー施設などが比較的空いている時間帯です。もちろん身体を休めて次の仕事に向かう体勢を整えることが最優先ですが、日中のオフピークの時間を有効活用することもできますね。

・日勤と違い職場の人数が少ない

企業の運営体制によって異なりますが、基本的には夜勤は日中よりも少人数でシフトを組むことがほとんどです、オフィスや共用スペースを広々と使うことができます。

【夜勤事務に向いているのはどんなタイプ?】

夜勤の仕事には「向き」「不向き」があります。もともと夜型の人であれば昼夜逆転の生活に違和感なくなじめますが、そうでない人は慣れるまで大変な思いをするかも知れません。就職してから後悔したり、体を壊したりしないためにも適性を見極めてから応募することも大切です。

・しっかりお金を稼ぎたい人

深夜勤務では時給が大幅にアップするので、効率よくお金を稼ぎたい人には向いている仕事と言えます。ダブルワークが可能な職場であれば、空いている時間に別の仕事を入れることもできますね。ですが無理をして身体を壊してしまっては元も子もありません。自分の体力と相談して働くようにしましょう。

・体力に自信があり、夜型が苦にならない人

本来ならば眠っている時間に働くということは、体には相当負担のかかることです。夜型の生活リズムをコントロールできるタイプの人や日中働いても元気が余っているような体力自慢の人であれば、夜勤はあまり苦にならないかも知れません。明るい昼間でも気にせず眠れる人ならば、睡眠時間の確保もしやすいですね。

・単独行動が好きな人

夜勤を続けていると日勤の友人や家族、恋人とは予定を合わせることが難しくなります。平日はほぼ、すれ違いの日々になってしまうのが現実です。ひとりで楽しむ趣味を持っている人や、もともとひとり行動が好きな人であれば孤独感に悩まされる心配がありません。

・怖がりではない人

意外な盲点ですが、怖がりな人は夜勤の仕事で辛い思いをすることが多いです。人がいるオフィスなどはもちろん照明が付いて明るい状態です。しかし、使用していないフロアや廊下などはひと気がなく暗いままです。そういった場所が苦手な人は、毎日の勤務で余計なストレスを感じることになってしまうかも知れません。

・騒がしい職場が苦手な人

人の多い場所が苦手なタイプの人も夜勤向きかも知れません。日中に比べて人が少なく、静かで広々としたオフィスであれば、集中して業務に取り組めます。職場での雑談が苦手、自分のペースを守りたいという人には夜勤のお仕事は魅力的かも知れませんね。

・規則正しい生活ができる人

夜勤を健康的に続けるためには、規則正しい生活をなるべく崩さないことが重要です。仕事のある日は、昼間に睡眠をとり夜に働くというルーティンが守れている人も、休日になるとついついそのリズムが崩れがちになってしまいます。もしも、崩れた生活リズムが修正できなければ、睡眠不足や体調不良などを引き起こしてしまう可能性があります。規則正しい生活が守れる人こそ、夜勤業務に向いていると言えるかも知れません。

【まとめ】

高時給という最大の魅力がある夜間勤務。日中に比べてシフトの自由度が高かったり、業務量が少なめであったりと夜間ならではのメリットもたくさんあります。働き方の多様化で、ダブルワークを検討している人にもおすすめの勤務形態と言えます。夜勤をイメージする時に最も気になるのが健康面ですよね。まずはしっかりと睡眠をとれるように、生活環境を整えることが重要です。夜勤を検討する際には、まず自分が「夜勤に向いているのか、向いていないのか」をチェックすることも大切です。正式に、勤務の中に仮眠時間を設けている企業もありますので、健康に配慮しながら自分に合った夜勤の働き方を探してみてはいかがでしょうか。

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