【接客のお仕事】わかりやすい、接客のお仕事解説!②

2020.01.20掲載
接客のお仕事関連

接客業と聞くとどのような仕事を思い浮かべるでしょうか?お客様への接客や対応をする仕事は飲食店や百貨店、ホテルなど様々な場所で必要とされています。では、具体的にどのような接客の仕事があるのでしょうか?今回は、私たちと馴染みの深い接客のお仕事について詳しく解説していきましょう。

【接客業の仕事内容】

世の中には様々な職業がありますが、その中でお客様と対面で直接関わり、対応するのが接客業としての役割と言えます。最もわかりやすい仕事は、商品やサービスの販売、提供するお店や施設での接客でしょう。来店したお客様に対して、直接求められている商品やサービスの案内・販売を行います。飲食店やアパレルショップだけではなく、美容師やエステティシャンなど、お客様と直接関わり何らかの技術を提供する人たちは全て接客業です。接客業では、目の前にいるお客様に対する気配りや心配りを忘れず、言葉遣いに注意しながら臨機応変な対応が求められます。
それでも、お客様と直接関わることができるからこそ、感謝の言葉をもらう機会も多く、やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。

【接客業が必要とされる場所】

接客業が活躍している場所は様々な所があります。では、具体的にどのような種類があるのでしょうか?

1.飲食店

来店したお客様に対してオーダーを取ったり料理を運んだり、会計などで接客の仕事を行うのが飲食店のスタッフです。職場は、ファーストフード店やファミレス、カフェ、居酒屋など多岐に渡ります。私達が日常で最も多く、「接客」を感じているのが飲食店のスタッフかもしれませんね。

2.販売

コンビニやスーパーなどの小売店を始め、大きなショッピング施設や雑貨店、書店など様々なお店で販売スタッフとしてたくさんの人が活躍しています。レジでの基本的な対応のほか、商品の陳列や在庫管理なども担当するケースが多く、お客様への案内や対応で対人のコミュニケーションスキルが習得しやすいこともメリットです。

3.ホテルや旅館など宿泊施設

ホテルや旅館などのフロントやルームサービスなど、宿泊施設でも接客業の仕事はたくさんあります。宿泊客に気持ち良く過ごしてもらえるように、言葉遣いやマナーなどに注意しながら心を込めて対応する必要があります。周辺の観光地や飲食店などを案内する機会も多いため、土地勘や外国人への対応も求められるケースがあるでしょう。

4.レジャー施設

遊園地やテーマパークなどのレジャー施設では、チケット販売や様々なアトラクションの案内・添乗員、園内の飲食店やショップの販売など、接客業の種類が多いです。お客様に楽しいひと時を提供するため、常に明るく笑顔の対応が求められます。また、小さな子どものお客様が他の接客現場よりも多くなるので、接触事故などにも注意が必要です。

5.美容室・エステサロン

美容室やエステサロンなどで働く技術者もお客様の対応や案内、会計などの接客業務を行います。一人ひとりに合わせてカウンセリングしたり、最適なスタイルやプランを提案したりと、親身になったコミュニケーション能力も求められます。

【接客業の給料】

様々な場所で活躍している接客業は、どこで働くか、正規雇用・非正規雇用かによって時給や月給、平均年収も変わってきます。ここでは、小売店や百貨店などで働く販売スタッフの時給・月給・平均年収などをご紹介しましょう。

・時給

アルバイトやパートの場合、地域の最低賃金にもよりますが時給は900円前後が平均です。派遣社員の場合、1100円~1300円とアルバイトやパートよりも高くなっています。

・月給

月給の場合、全国的に見た平均は25万円~29万円と言われています。働き方や勤務地などによっても前後しますが、正社員での初任給はこの金額よりも比較的低めで20万円程度とされることが多いです。

・平均年収

勤続年数や年齢などで変わってきますが、接客業の年収は平均すると300万円~350万円が目安です。

【接客業に必要な資格】

接客業で働く場合、特に資格は必要ありません。しかし、言葉遣いやマナーなど、お客様に最適な接客を行うためには取得しておくべき資格もたくさんあります。

・販売士

接客業・販売業として働く人に注目されている資格の1つで、3級~1級まで用意されています。商品・サービスを販売する上で知っておくべき知識やスキルを的確に身に付けることができます。中には1級取得が店長になる条件とされているケースもあるなど、経営者としての知識を習得できるのもメリットです。
3~1級までで受験料は異なり、3級だと4,200円、1級は7,850円です。
試験内容は3~1級まで全て筆記試験で行われ、試験科目も同じものですが、試験時間が3級が100分、2級は150分、1級は200分となっているため、問題数の多さや難しさが予想できます。

・接客マナーサービス検定

3級・2級・準1級・1級の4つが用意されている検定資格で、敬語やビジネスマナーの基礎を始め、英語での接客スキルも身に付けられます。基本的な接客の知識と能力を習得できるため、就活前に取得する人もたくさんいます。
受検にかかる費用は1級が12,000円、準1級が9,000円、2級が7,000円、3級が5,000円です。また、受検内容は筆記試験が主体となりますが、準1級・1級には実技試験があります。しっかりと面接対策やロールプレイング対策などを行っておきましょう。

・サービス待遇検定

接客マナーサービス検定と同じく、3級・2級・準1級・1級がレベル別に用意されている資格です。基本的な接客やマナーはもちろん、顧客心理やサービスを提供する前に理解しておくべき知識など幅広く学べます。
受検料は3級が2,700円、2級が3,900円、準1級が4,700円、1級が6,500円と上記2つの資格よりも比較的安く受けられます。ただし、試験内容は各級によって大きく異なるので注意が必要です。3級・2級は選択問題と記述問題の筆記試験となりますが、準1級は面接のみ、1級は記述問題と面接で合否が決定します。

・レストランサービス技能検定

名前の通り、レストランを始めとする飲食店やホテルなどで働く人向けた国家資格です。3級~1級までの3つのレベルがあり、取得すれば飲食サービスのスペシャリストとして即戦力になります。専門的な知識だけでなく、公衆衛生や安全管理など様々な学びができます。
受検料に関しては、全級共通で筆記試験には6,500円が掛かり、さらに実技試験を受けるための費用が掛かります。3級は8,000円、2級は10,500円、1級は23,500円が実技試験の費用として必要となるので注意してください。試験内容に関しては筆記試験が先に行われ、その後実技試験が開催されます。実技試験は例年筆記試験の2~3ヶ月後に開催されるので、それまでにしっかりと技術を磨いておきましょう。

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【接客業に向いている人】

・人と話すことが好きな人

接客業はお客様とのコミュニケーション力が重要となる仕事です。お客様と直接関わる存在だからこそ、人と接したり関わったりすることが好きな人は向いていると言えるでしょう。

・気配り・心配りができる人

お客様がどのような商品・サービスを欲しいと思っているのか、現在困っていることなど、相手の立場になって対応できるかどうかは接客業にとって重要なポイントです。日頃から周囲の人への気配りができる人は、接客業に向いています。

・臨機応変な対応ができる人

接客業は、毎日お客様に同じ対応をすれば良いというわけではありません。クレームやトラブルなど、その時の状況に合わせて柔軟な対応しなければならない時もたくさんあります。場の状況やお客様に対する対応の仕方を瞬時に理解し、スピーディに行動できるようにすることが大切です。臨機応変な対応ができる人は、接客業が活躍する現場で即戦力になります。

【未経験から接客業を目指す方法】

・接客、マナーについて学ぶ

接客業に必要な知識やスキルを身に付けるため、まずは基本となる接客やマナーについて学んでみましょう。接客に関する知識は本やネットでも情報を取得することができるので、自分なりに学んで知識を深めておくのもおすすめです。

・資格取得を目指す

検定資格や国家資格などの中から、自分に適した資格を取得してみるのも良いでしょう。常識や教養が身についていれば比較的取得しやすい資格もあるので、アピールポイントを増やすためにも資格取得を目指すのも大きな第一歩となります。

・積極的に求人に応募する

どのような職場で勤務したいかにもよりますが、接客業を募集している企業が数多くあります。気になる求人がある場合や、接客業に携わりたいという強い意志があるならば、積極的に応募してみるようにしましょう。

【接客業に受かりやすい志望動機】

接客業をこなす上で大切なのは、人と関わることが好きかどうか、コミュニケーション能力があるかどうかです。専門的な知識やスキルを持っていなくても、社交的な人やサービス精神が旺盛な人は接客業に受かりやすいと言われています。志望動機では、豊富な求人情報の中から選択した理由や接客で活かせる能力は何かをアピールしていきましょう。企業によっては、採用の際に過去に接客業の経験があるかどうかを重視する所もあります。接客が未経験の場合は、接客スキルをわかりやすくアピールするためにも販売士や接客サービスマナー検定などの資格を取得しておくと、採用側にも熱意が伝わりやすいです。

【接客業で働く場合に資格を取得した方がいい理由】

接客業は必ず資格がいるわけではありません。しかし、未経験の場合は資格を持っていれば、自分から努力ができる人、スキルを磨くことができる人だと判断してくれる可能性が高いです。また、資格が昇給にも関わってくるケースがあるので、取得して損はないでしょう。

【まとめ】

今回は、接客にはどのような仕事があるのか、実際に活躍する場所や給料・未経験から接客業を目指す方法などを紹介してきました。接客業は数多くの企業で求められている職業であり、その分、たくさんの求人に恵まれています。接客業に就いて活躍したい人は、基本的な接客・マナーを身に付け、未経験でも積極的に応募してみてください。

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