【製造のお仕事】わかりやすい、NC旋盤のお仕事解説!

2018.04.04掲載
製造のお仕事関連

【NC旋盤とは?】

NC旋盤のNCとは「Numerical Control」の略称です。日本語で訳すと「数値制御」となります。情報を数値化し機械に命令することで加工することができます。NC旋盤では、プログラミングされた順序に従って、自動的に加工を行います。複数の刃物を装備できる回転式の刃物台を持ち、自動で刃物を交換することができます。最近の主流はコンピュータを使ったCNCの制御主です。CNCとは、「Computerized NC(コンピューターを用いたNC加工)」の略称です。

【旋盤とNC旋盤の違いとは?】

旋盤はくるくると回転している材料に刃物を当てて、部品を削ったり、穴を開けたり、溝を切ったりすることができます。被切削材料が回転するので、加工するものは必ず円筒や円錐、皿形など対称形になります。すべて人の手により手動で加工します。一方NC旋盤は、従来の汎用旋盤で手動で行っていた送り操作や工具交換などを、NC装置によって自動化させたものとなります。作業者の違いによる仕上がりの差がなくなり、同じものを同じ品質で加工することができます。
 

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【NC旋盤では何ができるの?】

旋盤は、一般的に丸いものはなんでも削ることが出来ます。生産性、精密性、複合化、省力化の面で著しい特徴があります。以下にメリット・デメリットを記載します。

【メリット】

・品質面

従来の汎用旋盤では機械の運動は作業員が手作業でハンドル操作を行っていましたが、これに対しNC旋盤は、その運動を機械に加工指令を送ることで自動制御しています。プログラム設定をすることで、2軸以上を同時に正確に動かすことができるため、複雑な加工作業を、高い精度で行うことができます。よって、熟練者でなくても高い加工精度を安定して得ることが出来ます。また、機械が自動で動いてくれるため、作業者が機械につきっきりになることが少なくなり、一人であっても複数の機械を担当できるので、稼働率が落ちず、生産性の向上が図れます。

・一定の品質で量産化できる

適正に設定された条件をプログラムに入力すると、無駄な動きがなく、1個当たりの加工時間は短く量産することが可能です。また、作業者が複数台の操作を行い、生産高の向上・人件費の低減が図れます。そして、作業者が疲労したことによる能率低下、作業ミスもなくなり品質安定を得られます。

・安全面

作業者が手作業で加工を行う必要がないため、手の負傷などなく、安全に作業できます。

【デメリット】

最大のデメリットは、導入にあたっての費用が高いことでしょう。NC旋盤は従来の機械の部分に加えて制御を行う装置、そしてプログラミングするソフトウェアが必要になります。また、従来の段取り作業に加え、複数の刃物の取り付けが必要になるため、段取り作業時間・労力が必要になります。さらに、汎用工作機械等技術や知識に加えてプログラム入力の知識が必要となります。また、汎用機にはない制御部分の装置が多く存在するため、故障する箇所が増加する可能性があります。さらに、導入資金を回収するために、生産高・売上高を気にしなければなりません。NC旋盤を導入すると、汎用機に比べて多くの作業や費用が必要となります。よって、企業の生産特性に合った導入を検討することが重要になります。
 

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