【製造のお仕事】東京都の溶接のお仕事解説!

2020.01.14掲載
製造のお仕事関連

東京都での2020年1月時点での溶接工求人状況はハローワーク内で約20件あります。また、東京都の2019年11月時点での有効求人倍率は1.81倍(前月と比べて増加)で、全国平均1.57倍を上回る値で求人が多くなっています。(東京労働局より)東京都は製造業があまり盛んに行われておらず、溶接工を募集している企業は比較的少ないことが予想されます。東京都で溶接のお仕事を探す際は、大田区、次いで墨田区、葛飾区、江戸川区などの城東地域に事業所数が多くありますので都内で溶接のお仕事を探す場合は城東地域を中心に探すと良いでしょう。

【溶接の仕事内容】

溶接には様々な技術があります。お仕事は下記内容で個別の求人はなく、現場に応じて求められます。溶接スキルは異なりますが、「溶接工」としては①融接、②圧接、③ろう接と大きく3つに分類されます。

【溶接のお仕事はどんな業務なのか】

・融接

溶接の仕事の中でも一般的な溶接方法となります。元となる材料の溶接部分を加熱し、もう一方の接合したい材料と接合させます。その後冷却とともに固まらせ、接合するという技法になります。溶接と聞いて思い浮かべる、マスクをして火の粉を散らしながら作業する方法のことをいいます。

・圧接

圧接とは圧力と熱を加えて材料を接合する方法です。材料の大きさによって技量資格が設けられており、有資格者でなければ作業することはできません。そのため、溶接の中でも比較的大変なお仕事だといえるでしょう。

・ろう接

元となる材料より低い温度で溶ける材料を使って接合する溶接方法となります。いわゆる「ろう付け・はんだ付け」のことを指します。精密機械など細かい部品を扱うことが多いので集中力は求められますが、体力的には比較的ラクなお仕事だといえるでしょう。

【溶接が必要とされるのはどんな業界で、どんな役割なのか】

1. 建設現場

溶接は様々な建設物になくてはならない製造技術の1つです。海に浮かぶ船も、空を飛ぶ飛行機も、線路を走る新幹線も全て切り出された鉄を溶接して組み立てられています。それぞれが使用される環境に合わせて、最適な技法を考え、正確に実行することが求められます。

2. 生活用品

建設現場で組み立てられる大きなモノ以外にも、私たちの身の回りにはたくさんの溶接が隠れています。わかりやすいところでいうと、車や自転車などがあります。またキッチン用品も溶接されていることが多いです。意外なところでは、公園の遊具なども溶接によって組み立てられています。

【溶接のお給料】

時給 約1,560円
月給 約250,000円
平均年収 約360,000円

【溶接のお仕事をする際にあったほうが良い資格】

溶接のお仕事にはたくさんの資格が存在し、それらをまとめて溶接技能資格と呼びます。ここではその溶接技能資格の一部を紹介します。

・ガス溶接ってどんな資格?

ガスバーナーを利用して金属をつなぎ合わせる溶接を行うために必要となる資格です。溶接の資格の中でも、初歩的なものといわれています。

・受講対策は?

2日間で14時間の講習を受講すると取得できます。

・受講費用は?

テキスト代込みで約13,600円

・アーク溶接ってどんな資格?

放電現象(アーク放電)を利用して金属をつなぎ合わせる溶接を行うために必要となる資格です。アーク溶接はガス溶接とは違い、電気を使って溶接を行うため、ガス溶接より高い温度での作業となります。

・受講対策は?

2日間で11日間の学科と1日10時間の実技を受ければ取得できます。

・受講費用は?

テキスト代込みで約20,000円

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【溶接に向いている人】

・慎重な性格の人

溶接は火、電気、圧力やガスなど危険物と常に隣り合わせです。また、全ての作業において確認点検を徹底し、事故を未然に防ぐことが求められます。また、手順通りにものを組み立てる正確さも必要になりますので、おおざっぱな人ではなく、慎重にものごとに取り組める人が向いています。

・ものづくりが好きな人

溶接は大きなモノから小さなモノまで、様々なものを自分の手で組み立てていくことができます。ただの鉄のかたまりだったものが、どんどんモノに変わっていく過程を楽しんで行うことができる人が向いているといえます。

・集中力・体力がある人

溶接現場は、基本的に熱が多く発生しますが、工場には空調などはありません。その中で、溶接時に発生する熱を浴びながら、長時間同じ体勢を保ち、集中して作業を行います。また、鉄をハンマーで叩いたり、金属の板を切断したりといった体力を使う作業もありますので、体力に自信のある人が向いています。

【未経験から溶接を目指す方法】

・資格を取得する

上記にも記載した「ガス溶接技能者」「アーク溶接作業者」の資格をまずは取得しましょう。こちらは講座の受講と実技をすれば取得できますので、これらを取得してから求人に応募することが良いでしょう。

・求人に応募する

溶接は、なり手が少なく未経験者歓迎の求人も多くあります。実際に働きながら必要な資格を取得し経験を積んでいくという方法もあります。

【溶接に受かりやすい志望動機】

溶接の仕事は、かなりの体力を必要とするので、今まで肉体作業を経験したことがある方はアピールすると良いでしょう。また、ものづくりが好きという具体的なエピソードがある方や溶接経験がある、もしくは溶接関連の資格を持っている方も併せてアピールポイントとなります。

【まとめ】

溶接は私たちの身近になくてはならないものですが、危険と隣り合わせの肉体労働のためなり手が減少しています。しかし、日常生活に必要なものだけでなく、貨物船や飛行機、新幹線など大きなモノの制作にも携われます。自分の手で自分より大きなモノを作ることができる溶接のお仕事、ぜひ1度体験してみませんか?

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