仕分けとピッキング求人ではよく一緒に掲載されていますが、この二つは全く違う作業です。仕分けは配送センターから届いた商品の片付けや整頓をしていく作業、ピッキングは仕分け作業で整頓された棚や倉庫から指定された商品を取り出す作業です。
今回は、仕分け・ピッキングの詳しいお仕事内容や給料、仕分け・ピッキングの仕事で必要な資格やどんな方に向いているか、について紹介します。
【仕分け・ピッキングの仕事内容】
・仕分け
仕分けの具体的な仕事内容は、物流会社やネットショップ、工場などの倉庫に集められた荷物を品番や入荷した日付ごとなど、決まったルールに沿って適切に1つ1つ分類し、その後の配送作業を円滑に進めるための下準備を行う仕事です。仕分け作業で適切に物品を管理することにより、工場や物流センター全体の作業効率を高めることができます。多くの現場では何人かのチームで分業しているため、仕事の種類は少ないですが、作業量は多くなります。
多種多様な製品を扱うため扱う品物によっては力仕事が必要になる場合もありますが、アパレルや生活雑貨、封筒や小包等の仕分けでは60代まで幅広い年齢層の人が従事しており、女性も活躍しています。また、年末の年賀状シーズンなどの繁忙期は短期で大量の人手が必要になるため、通常よりも高い時給で募集が出されることがあります。
・ピッキング
ピッキングは、倉庫内で仕分け作業によって整頓された棚や倉庫からピッキングリスト(伝票や指示書)に基づいて指定の商品をピックアップし、まとめたものを検品担当者や梱包担当者に受け流す仕事です。
また、ピッキングの仕事方法には大きく分けて「摘み取り方式」と「種まき方式」の2種類があります。「摘み取り方式」は、ピッキング方法の中で最も基本的な作業方法とされ、1つの注文毎に商品を集める作業方法です。倉庫が大きければ大きいほど迅速な作業が必要になります。慣れてきたら、どこに何があるかがわかるようになるので効率よく作業を進められますが、最初のうちは物品を見つけるのにしばらく時間がかかってしまうかもしれません。周囲の人に聞いたりしながら、スピードを意識して業務を行う必要があります。
もう一つの「種まき法式」は、同時に複数の注文を受け、商品をまとめて取りだし、仮置き場・仕分け場にて出荷オーダー別に仕分けする作業方法です。
アイテム数>出荷先(運搬先)の数・・・摘み取り方式
アイテム数<出荷先(運搬先)の数・・・種まき方式
基本的には上記の基準でどちらの方法を採用しているのか決まります。
【仕分け・ピッキングの給料】
ピッキング作業者の平均時給は派遣社員の場合約1,118円、アルバイト・パート勤務の場合約996円です。正社員の平均年収は約339万円で月給換算すると28万円、初任給は19万円程度が相場のようです。仕分け作業者の平均時給は約1,079円です。正社員の平均年収は約286万円、平均月収は約20万円となっています。どちらも夜勤での募集も多く、22時~朝5時までは深夜時給で25%割増になりますので深夜作業が問題ない人は夜勤でシフトに入り、しっかり稼ぐことができるお仕事です。
【仕分け・ピッキング作業のやりがい】
仕分け作業もオートメーション化が進んでいますが、出荷前の最終チェックなど重要なところはまだまだ人の手で行っています。指定のルールに従って大量の商品や部品を分類していきますが、作業一つ一つが短い時間で完結するのでメリハリがあり、手作業で沢山の物品を捌いた時などの達成感を感じられるお仕事です。ピッキング作業では、広い倉庫内のいたるところから商品を集めます。体の疲れはもちろんありますが、その分働いた実感も強く達成感を得やすいでしょう。現在はネット通販の普及が進み、配送・仕分けセンターの需要が急速な勢いで高まっているので、より正確でスピーディな業務の遂行が求められています。
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【仕分け・ピッキングの仕事に必要なスキル・資格】
仕分け・ピッキングの求人には、あまり複雑な作業が無い事から「未経験者歓迎」と書かれていることが多くあります。ですので、未経験や初心者で資格や経験、スキルがなくてもほぼ問題なく始めることができます。ただし、飲料品や電化製品などの重い商品を扱う際にはフォークリフトを使用する場合もあり、フォークリフト免許が求められる現場もあります。また、海外を相手にした輸出入商品を扱う現場ではリストが外国語で表記されている場合もあるため、外国語の知識が必要になります。いずれの場合も求人情報に記載されていることがほとんどなので、しっかり求人内容を確認することが重要です。
【仕分け・ピッキング作業に向いている人】
・単純作業が好きで、集中力を長時間保つことができる人
仕分け・ピッキングともにやや単調な作業が連続するお仕事です。一つの作業を飽きずに続けられるタイプの人は適正があります。また、似たような作業が長時間続くと、どうしても注意力が下がりミスが起こりやすくなります。目の前の作業一つ一つに集中することはもちろん大切ですが、自分の中でメリハリを付けて必要なタイミングで集中力を発揮させることが長時間勤務をうまく続けるコツです。
・自分のペースで黙々と働きたい人
仕分け・ピッキングの仕事は次工程に品物を渡すところまでは、比較的個人の裁量で動くことが多く、基本一人での作業が続きますのでマイペースに働きたい人にはオススメしやすいお仕事です。
いかがでしたでしょうか?
仕分け・ピッキングの仕事はどんな商品を扱う工場・倉庫でも必要とされているやりがいのある仕事です。少しでも興味のある方は今回の記事を参考にして頂き、仕分け・ピッキング作業者としてお仕事をしていく選択肢を目指してみるのも良いのではないでしょうか?
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