【デザインのお仕事】わかりやすい、WordPressの徹底解説!②

2020.01.20掲載
デザインのお仕事関連

WordPressとはインターネット上のwebサイトやホームページ制作のためのサービスの一つですが、一体どういったものなのでしょう?webサイト制作に使用される無料ソフトウェアは数多くありますが、WordPressはその中でも世界中で広く使われているサービスです。WordPressいわく、インターネット上にある全webサイトの35%で使われているそうですから驚きですね。今回はそんな世界的サービスであるWordPressの特徴や、利用するメリットデメリット、簡単な使い方などを解説していきたいと思います。

【WordPressとは】

WordPressは、webサイトを制作するために使われるCMS(Content Management System=webサイトやコンテンツの構築・管理・更新システム)というシステムで、2003年に立ち上がったオープンソースプロジェクトです。
単に個人ブログのようなシンプルなデザインのサイトだけではなく、高機能なサイトの製作にも対応できるので、企業の公式サイトなどにも広く利用されています。
個人で何もない状態からwebサイトを立ち上げるためには、コンテンツを用意するための様々なジャンルの知識や、コーディング・プログラミングの技術などがどうしても必要になりますが、WordPressを利用することで、あまり詳しくない人であっても手軽にwebサイトが製作できます。

【WordPressのメリット】

1.無料で利用できる

WordPressは誰でも無料でダウンロード・インストールが可能なソフトウェアです。他の無料ウェブサイト制作ソフトウェアの中には、ドメイン取得が有料なものなどもありますが、WordPress自体は基本的に全て無料のサービスとなっています。その分個人で設定を行うため、多少の知識が必要になる場面もありますが、無料で使いやすい点が人気の理由の一つとなっています。

2.サイトの作り方が簡単

自分で一からwebサイトの制作・運営を行う場合、HMTLやCSSなど、構築に関わる様々な専門知識が必須です。プログラミングの知識や技術を必要とする場面も多く出てくるので、ある程度の勉強期間を設ける必要があり、開設後の運営でも苦労することになります。しかし、WordPressなら専門知識を学ばなくても、ブログやホームページの制作・運営が可能です。

3.テーマの種類が多くデザインに幅を出せる

WordPressでは、サイトに使用できるテーマの種類が豊富で、様々なデザインのページが作れます。テーマは無料のものと有料のものがありますが、無料のものだけでも量がかなりあるので、自分の好きなデザインや機能性を手軽に取り入れられます。テーマは世界各地のユーザーがアップロードしており、洗練されたデザインを無料、かつ自分でデザインすること無くサイトに導入できるのは大きな利点です。
ただし、海外のクリエイターが作ったものが多く、日本で利用する場合はサンプルと比べてイメージや配置が変わってしまうこともあるので、使用の際には注意が必要です。

4.ブログだけでなく様々なサイトの運営が可能

WordPressは他の無料ブログサービスやソフトウェアと比較しても、自由で種類豊富なカスタマイズができる仕組みになっています。自由なテーマ編集を行ったり、「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を追加したりすることで、一般的なブログのクオリティを超えた、多機能なサイトに仕上げることができます。多少の知識は必要ですが、他のサービスに比べて手軽に、かつ自由度の高いカスタマイズが実現できるのは魅力的です。

5.基本的なSEO対策がされている

ブログやホームページを運営する際にはSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)対策が必須事項ですが、 WordPressではデフォルトデザインでも多少のSEO対策が施されています。初心者はSEOまで気が回らない場合も多いので、WordPressを利用することである程度手軽に対策ができるのは喜ばしい点と言えるでしょう。しかし、あくまで初心者向けの基本的な機能なので、さらにSEOに注力したい場合はあらかじめ特化したテーマを選ぶなど工夫が必要です。

【WordPressのデメリット】

1.セキュリティ対策

利用者が多いということは、それだけ悪意のあるハッカーからの標的にもなりやすいということです。このため企業で使用する場合は、より一層のセキュリティ対策が必要です。

2.システムのバージョンアップ対応

WordPressはシステムそのものとプラグインがそれぞれ頻繁にバージョンアップしており、システムの更新にプラグインが追いつかない、もしくは更新を停止してしまったプラグインを使用している場合、サイト内で動かない箇所が出てしまう可能性があります。

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【WordPressの使い方】

それでは、実際にWordPressを使用してwebサイトを制作する流れを簡単にご紹介したいと思います。

1.WordPressのソフトウェアをインストールする

まずは自分のパソコンのサーバーにWordPressをインストールします。WordPress設置可能なプランのあるレンタルサーバーを利用すると自動的にインストールしてくれるので便利です。

2.WordPressにログインする

インストールが完了したら、管理画面にログインします。ログイン画面でユーザー名もしくはメールアドレスとパスワードを入力すると、WordPressの管理画面にログインできます。インストールしてすぐのデフォルト状態から、自分が制作したい内容やデザインに合わせて初期設定を行っていきます。

3.初期設定

「一般設定」からタイトル(サイト名)・キャッチフレーズ(紹介文)を入力します。タイトルは実際にウェブ検索で表示されるものなので、コンテンツに合ったものにすると良いでしょう。キャッチフレーズは、サイトに対する短い紹介文です。
見た人が何のサイトなのかすぐ分かるような説明を入れましょう。

4.テーマ設定

デフォルト状態ではテーマが設定されていないので、製作したいwebサイトの雰囲気や内容に合ったテーマを選びます。「外観」から「テーマ」をクリックし、テーマ一覧から好きなデザインを探して選びましょう。公開されているのは公式テーマと非公式テーマの2種類あり、公式テーマは一つひとつが決められたテンプレートで作られているのでデフォルトに近い機能になっています。各サイトでは、非公式のクリエイターが手掛けたテーマも無料もしくは有料で配布されています。テーマの種類や機能は実に豊富で、自分でカスタマイズできるケースも多くあります。SEO対策に注力したテーマもあるので、自身が重視したいポイントで選ぶのもおすすめです。

5.プラグインの導入(任意)

WordPressには54,000種を超える「プラグイン」という拡張機能があり、プラグインを使用すると様々な機能を利用できます。管理画面の「プラグイン」から「新規追加」を選択し、各プラグインのインストールを行うと追加可能です。プラグインは手軽に機能を増やせる便利な仕組みですが、追加しすぎるとサイトが重くなってしまったり、細かい設定を自分で行う必要があったりと難しい部分もあるので、初心者は機能を絞り、あまり手広くしすぎない方が良いでしょう。

6.投稿

以上の手順を済ませたら、webサイトはほとんど完成です。あとはメインコンテンツとなる記事を作れば、一般公開を始められます。手順は、「投稿」メニューから「新規投稿」を選び、記事タイトルと本文を入力します。記事ができたら記事のカテゴリーを選択し、必要に応じてタグを付け、アイキャッチ画像を追加します。
記事を公開する前に、一度プレビュー画面からどのような仕上がりになっているか確認し、都度修正を加えると良いでしょう。プレビュー画面ではアクセス数はカウントされず公開前の状態と同じなので、しっかりチェックしてから記事を公開することも可能です。

【WordPressが特に向いている用途】

幅広いwebサイト製作・運営が可能なWordPressですが、特に次のような用途に向いています。

・更新内容が多い個人または企業webサイト

WordPressは元々ブログ向けのツールでしたが、幅広いカスタマイズが可能なので個人だけでなく企業のwebサイトにも広く活用されています。WordPressの特徴は内容について変更や拡張をしやすいことであり、企業サイトの中でも商品が頻繁に変動・追加したり、様々なイベントやキャンペーンが定期的に行われたりする場合も即時対応できます。また、企業内でスタッフブログなどを定期更新したい場合にも便利です。
しかし、基本的なデザインや設定は統一されているので、サイト内で全く違う種類のデザインやカスタマイズが求められる場合はあまり適さないと言えます。

・個人ブログや、小規模店舗のweb運営

元々ブログサービス向けのソフトウェアなので、個人ブログを運営したい人にはピッタリです。また、少人数・小規模の店舗で顧客の意見や感想を取り入れたり、コミュニケーションを図ったりしたい場合にも適しています。ブログ形式の更新記事には任意でコメント欄を設置できるので、新商品の情報やサービスの感想なども受け付けられます。

【WordPressでサイト運営する際にやっておきたいこと】

最後に、個人・企業ホームページの運営を始める前にやっておくと有用なことをご紹介しましょう。

・サイトマップ作成

コンテンツ量が増えてきたら、サイトマップを作ってみましょう。サイトマップを作成するとホームページ全体のコンテンツや最終更新日時などを閲覧者に表示できるので内容の把握がしやすくなります。サイトマップはプラグインの追加でも作成が可能です。

・SEO対策強化

多くの企業がそれぞれの技術をもって、ニーズに応じたSEO対策を打ち出しています。アクセス数をより伸ばしていきたい場合は、デフォルトやテンプレートによる対策に加えて、別途料金はかかりますが専門企業に相談するなどしてSEO対策を強化してみましょう。

・セキュリティ対策

公式の企業などで使用する際にはセキュリティ対策にも力を入れた方が安全です。
セキュリティ対策が甘いと、サイトに介入されてコンテンツを消去されたり内容を改変されたりするケースや、個人情報の漏洩に繋がる被害に遭う可能性があります。後回しにせず、しっかり対策しておきましょう。

【まとめ】

WordPressは無料で使えるテンプレートやテーマも充実しており、サイト製作が初めての方でも比較的チャレンジしやすい構成となっています。便利なプラグインを使いこなせば、より理想的なwebサイトへと仕上げられるでしょう。個人から企業まで幅広い目的の利用に適しているので、webサイトを作ってみたい方はぜひ活用してみてください。

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